10 感情と動機づけ

10 感情と動機づけ
A photograph shows a crowd  at the site of the Boston Marathon bombing immediately after it occurred. Debris is scattered on the ground, several people appear to be injured, and several people are helping others.
図10.1 感情は、特に予期せぬ出来事に対して、一瞬にして変化する。2013年4月15日に発生したボストンマラソンでの爆破事件では、驚き、恐怖、怒り、悲しみなどの感情が人々の間に広がった。感情とは何か?何が原因なのか?傍観者の中には、すぐに人を助けようとした人もいれば、安全な場所に逃げようとした人もいるのはなぜなのか?

章の概要

何が私たちを行動させるのでしょうか?何が私たちを食べることに駆り立てるのでしょうか?何が私たちをセックスへと駆り立てるのでしょうか?私たちが経験する感情には,生物学的な根拠があるのでしょうか?感情はどれくらい普遍的なものなのでしょうか?

この章では、「動機づけ」と「感情」の両方に関する問題を探っていきます。まず最初に、動機づけや、ある行動をとる理由を説明するために提唱されているいくつかの理論について説明します。また、人間の行動を促す生理的欲求や、行動に影響を与える社会的経験の重要性についても学びます。

次に、動機づけられた行動の例として、食事とセックスについて考えます。空腹と満腹の生理学的なメカニズムは何か?肥満はなぜ起こるのか、肥満や摂食障害にはどのような治療法があるのか、科学者はどのように理解しているのか?人間のセックスとセクシュアリティに関する研究は、過去1世紀の間にどのように発展してきたか?心理学者は、性的指向や性同一性という人間の経験をどのように理解し、研究しているのか?こうした疑問を探っていきます。

本章の最後には、感情についての議論があります。この章では、感情がどのように発生するかを説明するために提案されたいくつかの理論、感情の生物学的裏付け、感情の普遍性について学びます。

この章の記事

図10.1  (credit: modification of work by Aaron “tango” Tang)

Access free at https://openstax.org/books/psychology-2e/pages/10-introduction

タイトルとURLをコピーしました